民族学級(7) 民族学級「名前」の話題。頂いたコメントへの返事
「みんなの前で披露」より→
「開級式に参加」にコメントを頂きました。
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うり坊 さんのコメント...
こんにちは(^^
>参加対象児童は「韓国・朝鮮につながりのある児童」とうことだけど、国籍関係なしに「韓国・朝鮮につながりたいと思う児童」が参加できて、「コリアン的な名前・本名っぽい名前」を無理目に指導されることの無い場になればいいのにな、って思う辺りにつづく。(いや、それが”本名”なら異論もない^^;)(青ヒョンwrote)
まさに全く同じことを娘の小学校の教頭先生に書いて渡しました(^^;
うちの小学校は民族学級で有名なので、先生も民族講師の方々も熱心です。でも本来の当事者である保護者と児童の気持ちとうまくマッチしているのかと言うとそうではないような…。
民族学級の歴史をもっと知って、今後のあり方を考えないと、と思っていますが、私ひとりで考えてて何が出来る事やら(苦笑)。
>うり坊さん
こんにちは!
そうですか、息子が通う学校には民族学級の保護者会はないですし、地域単位の保護者会もありません。ですが最近、同胞保護者会の方々の寄合に顔を出す機会が増えてきました。僕自身は名前に関しては「なんでもあり」な立場ですので、これまでの民族学級の歴史であったり講師会の基本的なスタンスとは思いが一致しません。民族学級はこれからも”民族名を大事にする”を中心にした活動を続けることになると思いますが、そこは大阪市内であっても、”多様”な現状が指導の基本的スタンスを追い越し、現場での個別対応から始まり、これまでも少しずつ変わってきましたし、今後も少しずつ変わっていくだろうなと思っています。苗字か名前かでも対応違ってくるよね。
名前は大事なテーマではあるのですが、どこまでいっても子ども個人であったり家族のテーマである比重が高いです。名前を通じて、自分のこと家族のこと、更に社会との関係を考えることが出来るのは素晴らしいとは思います。ですが、「国際理解教育」的には、自分自身の問題から周囲と繋がっていくことを学んで欲しいなと思っています。
僕の妹も僕と同じく日韓ハーフ(ダブル)で、妹本人は韓国籍ですが夫は日本人(日本籍)なんです。法律婚の上、苗字は夫の苗字ですので、韓国に血の繋がりはあるとはいえ、3人の子どもは日本籍と日本風の苗字+名前しか持っていません。
妹の子どもが民族学級に最初誘われたとき、戸籍的にも住民登録上も日常生活の上でも子どもの苗字ではない、妹の苗字(=ムン)を民族学級で名乗って欲しい、、そう民族講師から提案されたそうです。
「いや、それ子どもの苗字ちゃうし、おかしいやん」
そう話する中で、苗字は名乗らないで、名前のほうを、そのままハングル書きするようになりました。
おそらく他の現場でも似たような現場対応があるのではないかと想像します。
うり坊さんの↓も読みました。
民族学級を辞めさせたい
http://ricas.blog92.fc2.com/blog-entry-502.html
大阪市内ということであれば、民族講師会もうちと同じですね。
ひとつは大阪市内の民族学級は何十年の歴史があるとはいえ、非常にもろい土台の上にあり、大阪市の意向次第で簡単に吹き飛んでしまう側面もあるということです。その簡単に吹き飛ぶような背景で、現場の民族講師や地域の保護者・職員がめっちゃ頑張るなか、なんとかこれまで潰れずに続いてきたと見えます。最近では非常勤講師枠になったり処遇も変わってはきているものの、世間の不況もありますし、大阪市の「国際理解教育」に対する「本気度」もなかなか捻出できぬようで、ここ10年(?)はじっと我慢を続けるしかないのかな、という状況です。
大阪では秋に「教育委員会」に対して並々ならぬ思いがあるらしい維新の会・橋下徹が絡む市長選がありまよすね。僕は韓国籍で選挙権は無いですが(いりませんが)、ますますもって困難な状況に向かっているように感じます。
「民族学級に潰れて欲しい」ということであれば^^; 別にそれは手を差し出すまでもなくそうなるでしょう。しかしながら、僕は子どもに色々な経験をして欲しいという意味で、可能な限り民族学級に参加できるならして欲しいな、と思っています。うちの一番下の娘はゼロ歳なので、あと十数年は関わろうかな、と思っています。
僕は、積極的に否定はしないものの、コリアンや在日外国人(+教職員)だけが、それ以外の多数の日本人の生徒と別に教室に集まってるという形式自身も好ましいと思っていません。
あと十年経って世間に景気も余裕も出てきたとき、現状の民族学級だけでなくプラスアルファ、さらに行政の「国際理解教育」のがっちりとした予算のもと、色々な出自を持つ子どもを中心に、同じ町に住む日本人とともに地域について学び、地域で繋がる活動が広がっており、それを民族学級が受け皿となって担っていることを夢みつつ、そのために細々と関われればいいな、そんな風に思っております。大阪が外国人労働者を受け入れニューカマー、オールドカマーも合わせて、「国際理解教育」を進めるとするのであれば、民族学級・民族クラブや民族学校で培った行政ノウハウは大変大きな財産であると思うのです。その財産を生かして頂きたいです。
もし、ハギモイムや民族音楽祭などでお会いすることがあればどうぞ宜しくです。あ、地域違うと会えへんのか^^; うちは東南地域です。ではまた。
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- aohyon
「民族学級なんかするなよ」と否定的なコリアンの保護者の方や、「朝鮮人わきまえろ」と唾飛ばすご近所さん、そんなにビックリせんでもええと思うで。あんたらよりずっとずっと民族なんかどうでもええと思ってる僕から見ても、民族学級は悪くない。ええ感じよ #minzokugakkyu - aohyon
大阪が「多文化共生」の先駆け都市であると謳うならば、それが誰によって支えられてきたのか、今後も継続して支えられる仕組みなのか、更なる国際化に向けて発展継承できる仕組みがあるのか再認識をお願いします。お願いします(つд`) という話でした #minzokugakkyu - aohyon
「本名/通名」問題はレイシストに後ろ指さされるまでもなく僕らの個人的問題で”も”あるのだが、それは親子関係や日本社会との関係まで考えることができるアルティマウェポンなのよな。持たぬ人が羨むのは理解するが、持たぬ人と一緒にそのことについて考えたいのよ #minzokugakkyu - aohyon
..同胞保護者連絡会な寄会で「時間講師自身の活動報告」を聞いた。大変過ぎ。交通費も出ないのか。大阪市教育委員会は「時間講師の実態調査します!」と宣言されていたので、それに期待。でも、なんとか非常勤講師枠に戻らないかなぁ #minzokugakkyu
民族学級(6)→(7)→(8)
2 コメント:
こんにちは(^^
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
名前の件は毎年必ずどこかでもめています。
特に母親が韓国籍で父親が日本籍(我が家)の場合、しかも母親がすでに帰化している場合などが一番トラブルが多いような気がしています。
母親の名字を使わせて韓国風な名前を名乗らせる、または日本の苗字(本名)を民族学級内で使わせない、ということは「本名を名乗ろう」という教育とは大いに矛盾した点で、保護者としては「ルーツや本名云々というのはただの大義名分なんでしょ。朝鮮民族としての教育をしたいんでしょ。日本の公立小学校でそれはおかしくない??」となってしまうのは仕方ないと思います。
何で日本の苗字は名乗らないんでしょう?本名なのに。数年前の保護者会の会長さんも帰化されてて、日本名が本名なのに以前の韓国名で表記されていたり、子ども達は名前だけだったり。
うちの次女は日本読みのまま韓国で出生届を出しましたが、民族学級では韓国読みされます。
ある人に相談すると
「在日の中にもいろんな思いがあって当然。『選択がない』という日本従来の教育が結局民族学級をもいびつなものにしているし、結局そういう選択権のない中で育ってきた講師や保護者の間で壁が出来てしまう。」
民族学級はこうでなくては(「韓国風読みの名前」「ルーツがある子だけを対象」「日韓融合のイベントでは民族学級優先」「6年生の歴史教育では日本に味方する見方をしてはいけない」…)、という「自由・開放を求めることを強制する」場であって欲しくないのです。
国・国籍という大人が勝手に引いた線の内と外で子ども達を分ける、保護者を分けるのではなく、今住んでいる地域・国のために皆で何が出来るのか、将来の子ども達の生活を考えたとき、今の民族学級の在り方は果たして吉なのか凶なのか。そしていつまで民族学級が続けば満足なのか(いつまで「ルーツ」を引きずるのか。数百年さかのぼれば私のルーツは中国かも)。
私は御幸森商店街まで歩いて行ける処に住んでいます(^^ シンミのお子さんは次女と同じ保育園でした♪
また勉強させてもらいに来ます~!
http://aohyon.blogspot.com/2011/06/minzokugakkyu.html
↑に、もう少しだけ話させて頂きました。
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/青ひょん