保護者会運営。保育園、昔は良かったよねって聞いてもな、困る
「保育園で泥ダンゴまつり、光る泥ダンゴって!?」 のつづき
うちの保育園、割と”伝統ある保育園”なんです。
([育児]『どっこい北田辺は生きつづけた』)辺り参照
保育園運営を知る人と話をする中で、ときどき「むかしは良かったんだけどね」という話題が出たりする。これ言われるとツライ。僕は昔の状況を知らないし「ほぉ、そうなんや」と同意するしかない。僕が保護者会会長をしようと決めた動機は、実はこの辺りにある。「良かった」とされる中身が何なのか?いまの現場でその「良かった」は実現不可能なことなのか?懐かしんでるだけなのか?時代の流れって言い方で回収しきれる問題なのか? 僕は保護者会の役割が有ろうと無かろうと、”勝手に”好きな所に顔を出して、話たい人と話しあうキャラ設定なのですが;、そこはもう「会長」という看板を利用させていただくほうが手続きが楽ちんな場面が多いので、そうさせてもらったよという経緯。
子どもが通う保育園の話するとき「昔は良かったんやってな?」、とか言われたら、「今もごっつええ感じなんやで!」って言いたいやん。やっぱし。
とりあえずこの春からずっと、本職に支障ない範囲で、参加できる全ての関連?会合に参加し、内外で園を支える人やOPと会える機会に色々と話してきた。これからもそうするつもり。さいわい長男が通う学童保育には、役員OPや歴代会長が居ったり、地域の学童保育の連絡会(東保連:東住吉保育・学童保育連絡会?)にも古い元役員が居られる。(あぁ身内ばっかしか?、と思われるかもしれないが、今年度保育園から学童保育へ進んだ新1年生は数名。保育園/学童のエンが切れても不思議じゃない現状ではある)
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保護者会のレクレーションで正三園長が、古い保護者OPの文章を引用してスピーチする。後で原稿もいただく。その中身は「保護者も頑張って頂かねば」みたいな内容(?)。当時と比較して、現状と情勢の異なることもあれば、情勢に関係ないテーマもあるでしょう。その辺の見極めをクリアにしないとね。何でも時代の流れや世代交代を理由にできる訳ではないので。
- 「北田辺保育園に預けて」
保護者Aさん(1982年)(部分) - ...先生と、子ども中心にすえて語りあいたい。本音の話がしたい。もっと先生と交流したい。共に学びあいたい。保育内容をよくする運動を共にすすめたい。給食を改善したい。おやつを改善したい。子供をせまい園庭にとじこめたくない。手ぬきをしない保育をしてほしい。この十年間、公立保育所の父母が話しあってきたこと、、、でも北田辺ではすべてがスンなりいきそうなのです。
働く親の立場を考えて、行事はすべて夜か休日です。一ヶ月早退に苦しんだ例の「ならし保育」期間もありません。いつも心外に思っていたクーラーもついていません。真心こめた母親の料理に勝るとも劣らぬ給食です。毎日サンタクロースぐらいの洗たくものを持って帰っていたのに、汚れものまで洗たくしてあります。そして何よりうれしいのは先生方の笑顔です。最初の子どもから北田辺に預けていたら私の泣く機会はウンとウンと少なくなっていたことでしょう。
この園には「こんなにお迎え遅くなるような悪い労働条件で働くんならパートに切りかえられないんですか」と詰めよる所長さんもいません。近ごろのように最初から北田辺にポッと入れて、預けられるお母さんをみると「この人ら恵まれてるナァー」って思ってしまいます。
でもやっぱり北田辺保育園って他の保育園とは違うんです。私のように、そして、私よりももっと悪い条件のもとで子供を預け悩んでいる人がいっぱいいるんです。北田辺に入所できても、私はそのことを忘れてはいけないなって思います... - 「民主的とは何か。」
保護者Bさん(1977年?)(部分) -
...保母は無理解な親をも納得させられるような問題提起をしなければならない。
(1)どんな子供に育てるのか、
(2)そのためにどんな保育をしたいのか。(してほしいのか)
(3)そのためにはどんな条件が必要なのか。
懇談会では(1)(2)がほとんど常に欠けている。保育行政の欠陥は、それを是正させるための運動を推進すると同時に、現時点での最良の保育を目指さなければならない。
園・保母・父母・三者の子供観・保育観の統一が今一番求められている。それなしに互いに要求を出し合うことは、公然とあるいは表面は取り繕って陰で対立することにしかならないのではないだろうか。...
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別途懇談した保育園事務方との雑談時にも「あぁ、その文章の話ですか~(苦笑)」みたいな反応を頂いたので、そういう文章なんだろう。折角なんで後日、役員にはコピーして配布しましたが、やはり正三園長の今の言葉で、その辺りを「優しく」お話いただくというのが効果的だと思いましたよ!
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10数年前の保護者会資料を見てると、「保護者会活動」の一環として、業界団体(大保連、全保連など)との”連携”で道路公害問題からO-157まで色々と手を出してるのが判る。なんでも”連携”できる分はすりゃいいでしょうよ。でも、今の時代?というか保護者の力量や関心を考えると、まず現場や地域との関係性を重要視すべしで、運動は「専門家」に任せて少数精鋭でやってもらえばいいやん。ホンキの趣味の人はそれぞれ勝手に頑張るんやし、運動の組織化が必要だとしても保護者会が噛む必要性が判らない。僕もそのつもりで動き出しています。役所との協議の”戦術”を見てても、僕でさえアナクロに感じるものもある(嫌いではないが、それでは、疲弊して終わりじゃん)。いろいろな購読代や会費で"仕分け"が無さ過ぎるのもすごく気になる。いったん増やすと人件費など減らすのが難しいのは理解するけれど、なんでも立ち上げて潰して、立ち上げて潰せばいいと思うんよな。悪い意味で昔の「赤旗拡張(拡大)」とか「機関紙革命」みたいな無限地獄を連想してしまう。えっと、僕は赤旗を読まないが、全保連の「ちいさいなかま」と「日本の学童ほいく」は楽しく購読してるよ。
大きな枠組の中で動くのではなくて「地域と繋がること」というのは、阿倍野保育・学童保育連絡会に居ったときも感じたけど、関わる当事者的には人間関係その他リアルに視野が広がってプラスなんよね。近所の子どもがどこで遊んでて、どこにどんな施設があってとか子ども中心の近所付き合いが広がる感じ。長い時間かけて新しい繋がりを模索したいなって思っているけど、とりあえずは学童保育であったり、同じ保育繋がりでどうにかならんかなというところ。うちの保育園、独立独歩でウチワな感じやからな。まぁ今の時代、他もそうなんかもしれんが。
朝夕のお迎えタイムの保護者同士や保育士との交流が、ホンネで有意義なエエもんにするために!そこをいつまでも基本に。
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学童保育を含めてこれから十数年は、ここらを中心の「僕の現場」と思って僕の人生を生きる予定。若葉は小学校PTAの学年副代表?とかに選抜されてしまって(何の事前連絡もなしに!)、おかしなことになってるなぁ、、、って感じなのですが、僕の方は小学校には「ハヌルの会」(民族学級)だけ遠巻きに関わらせてもらおうと思う。小学校PTAの総会も少し顔出してきたけれど、興味が湧かんかったなぁ、、、。まぁ、僕が判ってないだけだろうが。
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- 平成17年版 国民生活白書 「子育て世代の意識と生活」
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h17/01_honpen/index.html
(「平成18年度以降の白書」に同じ項目は無いみたい?)
白書によると子どもを欲しくない夫婦や世帯は少数派のようだが、「実際に子どものいない世帯」も50%を割り少数派になってそうな勢い。世帯主が20~49歳の「子育て世代」を代表する部分で子どものいる世帯比率は、「1970年67.4%→1980年69.4%→1990年63.3%→2000年53.2%」となっている。30代が顕著「1970年83.2%→2000年58.1%」!。
やっぱり「バラまき」困るな。この日本という国において「少子化対策」が必要だとして、少子化対策というのはそんなに難しいものなのか?バラまきでは何の対策にもなってないしな。、、、というか消費税財源で各方面よろしくお願いします。
2 コメント:
時々携帯からリンゴとライト日記を拝見さしてもらってたよ。携帯からは投稿でけへんねんなー。昔は良かった発言は私は嫌いや、保育園の伝統も今の親と話し込みながら見直す柔軟性が欲しいと思う。北田辺に預けられてほんまによかったと思うけど、やっぱり子育てが孤立化しすぎてるって思うんや、特に大阪は。子どもたちは地域の宝やって感じにくいしそうは思われてへんってごっついわかるよ。だから同じ立場にある働きながら子育てしてる人たちでさえ構えてしまうんやろな。先生達はいろんなジレンマの中できついと思うわ。子どもの声よりも管理すること、目標に子どもを合わすこと本末転倒にならへんか心配するよ。保育師さんと本音で話し合えるってごっつい相手にパワーのいることよね、でもめっちゃ大事やと思う。それやろうと思たら、今の子どもに対する保育士の人数配置を見直すべきや。もっと空間が必要や!違う?あの2才児には黄組の部屋は狭すぎる。 ごめん理想論に走った。
ともかく一杯みんなで保育に参加する人が増えたのはめっちゃええ傾向やん。とにかく親が肩寄せあってああでもないこうでもない言い合える、それ大阪の良さよな。まずはそこからやん~
私も友達作り数少ない親同士、しゃべくりまくれるように頑張るわ。
おやすみ
メッセージありがとう。
おー、携帯からなんか。申し訳ないわ。携帯で書き込むのはしんどいと思う。すまんー。もしメールで書込みを貰えればコピペとかしてええんかな?
大阪で「子育てが孤立化」ってのは、都市化とかそういう話かな。「孤立してるかどうかが判らない」「孤立していない子育てとは何か想像できない」とかそういう状況やと個人的には感じる。まぁ長い目で見ていろいろ選択肢を探ってる段階ですわ。職員の人数配置や人と空間の環境整備に関しても、こうも状況が好転しないのは色々な悪循環があると想像するよ。あれやで、これまでのメンツ(党派とか)でこれまでの戦略戦術?で行くなら、ほんまに破綻しか無い気がするわ。そうなると困るのは僕らやからなぁ。まず、目先の「明るい展望」を語れる状況にしたいのと(「楽しい保育園」「楽しい学童」で良いが)、忙しすぎる人に色々と身軽になって頂いて(?)バラバラな感じになってるのを何とかしたいな。
第42回みんなで保育・子育てを考える集会参加2010年
http://aohyon.blogspot.com/2010/06/422010.html
↑は30名強、参加したよ。でも、正直、一体感とかそういうのはスタッフでないと感じにくいかな。お祭りにちょっと参加させてもらいました、みたいな。それ言うたらなんでも一緒か^^; まぁなんでもいきなりは無理やしちょっとずつな♪
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/青ひょん