2016/10/25

多様なルーツを大事にする社会を実現させたい/自己紹介 7,8


7★子どものパスポート

僕と日本人の妻は2001年に国際事実婚。婚姻届は出さず。国際事実婚の場合、当時は子の出生による父親の国籍取得が出来ず。長男リンゴが生まれる時は、日本と韓国双方に胎児認知を申請。日本国内の韓国領事館を通じての事務処理が困難なため、韓国の戸籍地へ初めて訪問。プサン生まれの友人に助けを借り、プサンから車で数時間の晋州市の山奥へ。生まれて初めてのヒッチハイク。外登証の表記でしか知らない僕のルーツである住居地の村はダム湖に沈んでいましたが、出会う人が皆さん優しくて感激。韓国の男性はマッチョばかりという先入観も、優しい大人に沢山出会うなかで妄想であったと再認識(当たり前!)。その後子どもたち3人は日本のパスポートと韓国のパスポートを取得。しかし日本は二重国籍者という扱いが無い。日本籍があれば、あくまでも日本人扱い。韓国のパスポートを作ったものの使う機会はまだ無い。

8★民族学級の保護者活動にも出会う

うちの子どもたちの保育園(吹田私立さくら保育園、吹田市立山田保育園、大阪市立高松保育所、大阪私立北田辺保育園)、そして保護者運営の学童保育に出会い、 保護者活動に関わり出しました。全て行政の認可施設ではありますが、共同保育の伝統を先輩たちから沢山教えて頂きました。長男がゼロ歳の時はじめてお父ちゃん会に誘われて以来、保護者や町の大人が地域の子育てに当たり前に関わり喜びを共有する、沢山の仲間ができました。僕よりも若い子ども世帯にも同じ様に、子どもを通じた地域の大人の出会いの素晴らしさ、当たり前に大人が地域に関わることを一人でも多くに伝えたい。子どもたちが民族学級に出会う中で、僕も民族講師や学校職員の仲間に出会い、再会してきました。民族学級保護者の先輩、同胞保護者連絡会の会長で、大池中学おやじバンドの高用哲さんが、様々な場面で「民族教育というのは人間教育なんだ」と力説していました。強く僕も同意です。子どもたちには、民族学級を通じて自分と他人のルーツを学び認めて、多様な生を実感して想像力を鍛え、生きる力を高めて欲しい。ひとりひとりの人間をなめない、なめられない、それを学び実感する多文化教育であって欲しい。

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★目次
0*はじめに
1*ムン 青ヒョン(ムン チョンヒョン)
2*僕のアブヂ(父)と母の出会い

3*アブヂの活動家不信
4*通称名は持たないけれど

5*民族との出会い
6*妻が知った深い溝。日本人と在日コリアン

7*子どものパスポート
8*民族学級の保護者活動にも出会う
9*だれでもおったらええやん
10*チョゴリを着る思い
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 /青ひょん

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