2011/05/25

保育園文集(2)2011春、巻頭言・文集の歴史 #hoiku

ひかりのひろば(1)のつづき→

保護者が主体となりつつ園と共同で年に一度発行している文集です。保護者は基本全員執筆します。今回、巻頭言を書きました。文集の歩みについて触れてます。

巻頭言
2011年春2012年春2013年春



ひかりのひろば(2011春)巻頭言
「○○○で出会えて良かった」
保護者会会長 ムン青ヒョン
1953年1月に前理事長夫妻である○○○○○先生、○○○○先生が「1日30円で子供預かります」とビラを張り『めばえ幼児園』を開設。乳児保育の先駆けです。

1960年3月『学童保育のあゆみ』発行
1969年5月『ひかりのひろば』第1集発行
「ますます高まりつつある保育所運動の一つの力になりたい。働く母親たちの連帯に役立ちたい。そして三集文集でおわらせず百集まで継続させること。園の建設資金づくりの一つとすること」と巻頭言にあります。その後、毎年のように夏のイベントで配布して園の建設資金に充てたそうです。当時の「園+保母(保育士)+父母(保護者)」の共同体制は今も引き継いでいます。

1993年1月 ○○○保育園四十周年の集い
1998年3月『ひかりのひろば』第31集
それまではほぼ毎年8月に発行していたが、ふじ組の卒園記念文集を兼ね年度末3月発行に
2003年3月『ひかりのひろば』第36集
50周年 園の献身的努力で発行が続けられてきたが、職員の作業負担過大と赤字でやむを得ず「しばし休刊のお知らせ」
2004年3月『ひかりのひろば』第37集
保護者と共同発行名義とし、作業と費用の負担を保護者も担いつつ新たにスタート
2011年3月『ひかりのひろば』第44集 今回発行
2年後の2013年 ○○○保育園60周年!

 今回『ひかりのひろば』を発行するにあたり、園に残っているバックナンバーを見せて頂きました。どの時代でも皆さん喜んだり悩んだりしています。世の中の動きも見えます。園でどんな保育が実践され、子どもが育ち、保護者が何を分かちあっているのか。 いつの時代の『ひかりのひろば』を広げてみても、言葉がどんどんあふれています。「働く婦人ばんざい!」「育児相談会やってます!地域の子育てセンターに!」次の世代、次の世代へと今日まで繋いできたという実感が湧きます。

 読み進めるなか、保育士から保護者への率直な訴えもありました。「6時の勤務がおわって市場へいったって、ろくに、晩菜の品物も買えない。私だって料理をつくってたべたいんです。人間としてあたりまえのことなんです」「(自分の子を)早く迎えにと急いで電車を降りたら、ご夫婦でパチンコを楽しんでいる保護者をみかけて」「仕事がおわればすぐむかえにいくべきだ」と、夕方のお迎えの時間を巡って保育士と保護者が園に集まって語り合ったといいます。35年ほど前の園での出来事。

素晴らしい。保育園、保護者、職員、もっとざっくばらんに保育園で語りましょう。皆さんとそして地域が縦に横に本音で繋がっていくことが、必ず子どもに響きます。「全てをオープンにするべき」と訴えている訳ではないのです。人と人が繋がっていくには、「結論」だけでは足りません。何を悩み、何を選択し、何を本気で思っているのか、その中身、熱量を共有する中で「信頼」が育つと考えます。○○○保育園の保育方針「よい子つよい子考える子」というのは我々大人のあり方と無関係では無いと思うのです。

 子どもが育ってくると、小学校のPTA活動、町内の子ども会活動、民族学級、いきいき・学童保育や、スポーツクラブ活動、その他、子どもを中心にした保護者を交える活動に沢山出会うことでしょう。そして、子どもを授かり保護者となったとき、多くの人が最初に出会う「地域・保護者の付きあい」は、産院などでの母親・父親教室であり、保育園の保護者会活動であるでしょう。その最初の出会いである保育園での保護者活動を、皆さんと一緒にさらに魅力的なものにしていきたい。○○○保育園も、○○○保護者会も、すっごい頑張ってるほうやと思うんよ。可能性もいっぱいある。

 「お迎え時間に誰にも会えへんねん。名前を知ってるママ友・パパ友が実は居らんねん。え? いやん、あの人この前までは挨拶してたのに、最近、私を避けてる気がする。なんで~」いやもう、そういう大人が大歓迎なんです。というか、実はそういう人多いんです。僕もそうです。でも、○○○保育園で出会えた縁です。ぜひ一緒に保育園を通じて楽しみませんか。子どもにとってもそうなんですが、保護者にとっても、たった一度の人生ですよ! 是非この『ひかりのひろば』巻末の、保護者会特集ページも読んで下さいね。

 最後になりましたが、卒園・転園する子どもたちへ、○○○保育園で培った生きる力をこれからどんどん活かして下さいね。保護者のみなさま、様々な場面でこれからもどうぞよろしくお願いいたします。


巻頭言
2011年春2012年春2013年春

文中、一部伏字にしています。



「(3)保護者会役割」 につづく

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 /青ひょん

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