、、、あたりの続き。
引越ダンボールから次々とモノを取り出し、見境いなく棚に入れ込んでいく、、、んだけれど、そうは言っても、
「早いとこダンボールの暗闇からサルベージしてあげたかった、、、遅くなってゴメンね」と、ずっと再会を夢見ていた書籍など、期待を膨らませる邂逅もある。一級試験に関係の薄い建築設計資料、ネットで未レスの在日朝鮮史関係の資料や、映画化した原作本なんてのもそう。

A Scanner Darkly 原作、DVD、アリマキ
A Scanner Darkly
スキャナー・ダークリー
- release 2006
- directed. Richard Linklater
リチャード・リンクレイター
- written by Novel. Philip K. Dick
フィリップ・K・ディック
『暗闇のスキャナー』
- written by Screenplay. Richard Linklater
- starring.
Keanu Reeves
キアヌ・リーブス
Robert Downey, Jr.
ロバート・ダウニー・Jr
Winona Ryder
ウィノナ・ライダー
- Official website.
A Scanner Darkly http://wip.warnerbros.com/ascannerdarkly/
Philip K. Dick http://www.philipkdick.com/
- 出版社/著者からの内容紹介
どこからともなく供給されるドラッグ、物質Dがアメリカ中に蔓延していた。覆面麻薬捜査官ボブは捜査のため自らも物質Dを服用、捜査官仲間にさえ知らせずに麻薬中毒者のグループに紛れこむ。だがある日、彼は上司から命令をうけた。盗視聴機を仕掛け、ボブという男を――彼自身を監視せよと。彼は命令に従うが……。ディック後期の傑作。
『暗闇のスキャナー』(山形浩生 訳)。僕の20代において繰返し「読んだ回数ベスト3」に入る小説です。日本語訳が出版されているディックの中でも「山形版の闇スキャ」はマイベスト。ちなみに、ベスト3の残りは、カケルくんシリーズ『バイバイ、エンジェル』+『サマー・アポカリプス』笠井潔(合わせて一本ということで)など。繰り返し読み、繰り返し購入したよ^^;
さて、映画の話。これまでディック原作もの映画は確かにあった。有名どころで『ブレードランナー』『トータルリコール』『マイノリティ・リポート』。それらは全て、「それぞれ製作された時代性のような雰囲気に上手く乗ってて」原作ファンも楽しめるスルメ映画だった。でも、それらの映画はすでにディックとは無関係で接点の無いレイヤー上の作品になっている。映画館で「実はこの映画ってフィル(ディック)という変人が原作者なんだよ♪ 僕は会ったことないけどね!」なんてことを、見知らぬ子ども相手に説法しそうになるギリギリのところを我慢しなくちゃいけなかった、ウズウズ感を思い出してほしい(!?)
映画『スキャナー・ダークリー』は、そんな、「フィル(ディック)はね、、」って言いたかった人にだけ勧められる、ディックや原作への愛と「時間」が詰まった映画だ。山形訳を覚えるぐらい原作を読んで(!)思い入れのある僕も、途中、ふと眠けに誘われるほど、ヤク中同士のフワフワした会話は、要を得ない!(つд`)ハハハ 原作をとりまく時間とは異なり、もはやドラッグ小説/アンチドラッグ小説という括りでは観れないし、なんか今風じゃない。古い。もちろん悪く無い感じ。原作のことを思い出すだけで涙は流れてくるんだけど、映画は泣ける感じではない。のっぺり、まったり、ほっこり気分だ。
細かいところで、「あ、そういう絵にしてくれたんだ。ナイス!リチャード!」とか声出しちゃうシーンはある。キアヌがカッコ良すぎて、物足りないのはよしとしても、、ウィノナ・ライダーのキャラが、僕の妄想とは随分違った。ドナはもっとアンポンタンな側面を引き出して欲しかった。正気な人間が、友だちを騙すというのは、見てて悲しすぎるよ!
とにかく、とっても悲しい話なのに、「おれ、そんなディックも好きだぜ」みたいな作り手の感覚を勝手に感じ取れちゃって、すげぇ嬉しい! すげぇ眠い! 賛否両論あるんだろうが、僕は、メイキングで出演者たちが笑ってたり、ディックの娘さんたちが撮影現場でおしゃべりしちゃってるシーンを見れて良かった。
--------------------------------
ディック公式ウェブで、いろいろ
Book Covers を見れるんだね。今回、はじめて見た。ちょっと怖すぎるよ。あれじゃぁ手に取れない^^;
あと、最初の読み間違えが原因で、僕は「
暗闇」ではなく『
闇夜のスキャナー』と読んでいるんだけど、ネット検索すると同じように認識してた人が居たりするみたいで、面白かった。

原作冒頭の「アリマキ」シーン
ちなみに、粗忽で雑な辺りこそが好感度高めなんだと思う、翻訳者・山形浩生の全翻訳は、ご本人がウェブで公開しておられます。
「全文PDF」 /
「山形の著書訳書など」
リンゴ@息子はクモとお化けがすごく怖いので、この映画は一緒に見れないなぁ(bugs, aphids)。いや、クモ好きだとしても親子で見る映画じゃないんだろうね、、。
Dona Hawthorne (ドナ)は、『24』の Nina Myers (ニーナ)と並んで、とても心を惹かれる辛口キャラなので、「それで、ドナはどーなんよ?」とか、いつか共有したいものです。